電車を使えば、行動範囲はずっと広がる。
どうしても電車賃というコストはかかってしまうのだけど、様々な世界を自分の目で見るという目的のためには多少のコストも許容しよう。
まだ会社員時代は、時々電車に乗って上野に行っていた。
上野には駅の改札を出てすぐ目の前に、上野恩賜公園という公園がある。
その公園には東京国立博物館や国立科学博物館などの、様々な博物館や美術館が集まっている。
その博物館などで気になる特別展が催されていたら、私はできるだけ行くようにしていた。
博物館では、外国の博物館に貯蔵されている品や、国内の寺院などが保管している品を特別に公開するような特別展を時々やっている。
それこそ、上野までの電車賃とその博物館の入場料を払えば、普段であればなかなか目にすることのできないものを見ることができる。
それは本当に貴重な機会だと私は思っていた。
だけど、コロナ禍が始まった2020年から、上野に行く機会はめっきりと減ってしまった。
その当時は人数制限がかかっていて、事前に予約しないと入れないようになっていたし、ちょうど仕事でも肉体的にも精神的にも本当に苦しい状態が続いていた。そのような中で、なかなか
「博物館に行ってみよう」
と思うことも少なくなった。
そもそもとしてネットなどで特別展のチェックをすることもやめてしまっていたので、どのような展示が催されているのかも全く分からなくなっていた。
FIRE生活に移行して約半年が経って、ようやく今の生活にもなれてきた。
「私のやりたいこと、得意なことを仕事化する」
その目標に向けての行動も、ある程度軌道に乗ってきている。
少し生活に余裕が出てきたので、再び博物館探索を始めようかと思っている。