2027年に、日本は英国に名目GDPで抜かれる見込みとなっている。
GDPには「名目GDP」と「実質GDP」がある。
名目GDPとは、その年に実際に取引された市場価格(その時の物価)をそのまま使って、国内で生み出されたモノやサービスの付加価値を合計したものだ。
例えば、生産するモノの「量」が変わらなくても、インフレ(物価上昇)によって販売価格が上がれば、金額ベースの合計値である名目GDPは大きくなる。
つまり、インフレが進むほど名目GDPは膨れ上がる。
最近では日本もインフレで騒がれるようになってきているが、英国は日本以上にインフレが進む。
日本と英国の近年のインフレ率は次のようになっている。
2022年 日本2.50% 英国9.07%
2023年 日本3.27% 英国7.30%
2024年 日本2.74% 英国2.53%
2025年 日本3.18% 英国3.37%
2026年 日本2.10% 英国3.2%前後(IMF推計)
また、各国の名目GDPを国際比較する際には、ドルに換算された数値が用いられる。
円安が進み円の価値が目減りしていくと、ドル換算されたGDP値も目減りしていく。
ニュースでは米ドルに対する円安が報じられるが、円は英ポンドに対しても大きく目減りしていっている。
1ポンドあたりの円価格は2021年は150円だったのだが、2026年には210円まで円安が進む。5年の間に30%近く円の価値が下落している。
日本の低成長。
英国のインフレ進行。
円価値の下落(円安)。
この3つの要因が重なり、日本は名目GDPで英国に抜かれることになる。


