ある人のFIRE日記

日々思ったことを書いていくだけのブログ

他人の土地の所有者になりきる、地面師という闇(1)

 

少し前に、一冊の本を読んだ。

 

「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」森功

 

 

 

社会の裏側で跋扈している「地面師」という詐欺集団をテーマにしたノンフィクションの本。

 

 

 

地面師というと、2017年に発生した「積水ハウス地面師詐欺事件」が有名だ。

 

積水ハウスという大企業が、地面師詐欺で55億円も騙し取られた。そのインパクトは大きく、当時は色々と報道されていた。

 

私もその事件自体は耳にはしていた。だけど、「地面師」というものがどういうものなのか、その詳細は知らなかった。

 

 

 

 

地面師は、まずターゲットになりそうな土地を探すことから始める。

 

再開発等で高く売れそうな土地、かつ、その土地の所有者がたとえば高齢者で、しっかりと管理ができていない土地を探す。

 

そしてその土地の偽の所有者を仕立て上げるのだ。

 

 

所有者役をする人、その人の偽の証明書を用意する人、それらの人たちを裏で指図する人。地面師集団は多くの役割を持った人たちで構成される。

 

詐欺の対象は、そのターゲットとなる土地を売り飛ばす不動産関係者となる。

不動産関係者は偽の所有者を本当の所有者と誤認して、その偽の所有者から土地を買ってしまう。

 

地面師詐欺とは、簡単に言えばそのような詐欺だった。

 

 

 

この本を読んでいて、

「世の中には、このような人たちがいるのか」

と純粋に驚きを覚えた。

 

私自身は不動産取引をするわけではないので地面師詐欺とはあまり関わることはないだろうけど、それでも世の中どこに詐欺師が潜んでいるか分からない。

 

自分を守るためには、しっかりと知識を身につけていくことが大切なのかもしれない。

 

そんなことを感じさせられた。

 

 

 

 

 

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