まだ私が会社員だったとき、GWのような大型連休は
「FIRE生活の事前演習」
の場でもあった。
その当時から私は、
「１日も早く会社という枠組みから離れたい。企業や国に束縛されずに自由に生きられる状態を作りたい」
と願っていたから、そのための準備をいろいろな機会を利用して行っていた。
通常の土日では、休みは二日間しか続かない。
それまでの五日間における仕事でのストレスで私の心身は極度に疲弊していたので、土曜日はその回復に充てるため有効な活動ができないことも多かった。
また、日曜日は日曜日で、午後あたりから、
「明日からまた会社に行かなければならない・・・」
そんな憂鬱感から、現実逃避をするためだけに動画を見続けるなんてことも多かった。
二日間だけでは「FIRE生活の事前演習」なんてできなかった。
だから、５日から１０日程度の大型連休が発生する、GWや年末年始の休み、そして８月の夏季休業は、FIRE生活を事前演習するための絶好の機会だったのだ。
会社という「外部強制装置」がなくても、本当に自分を律して有効な生活を送れるのか。
１日の時間を自分が完全に自由に使えるという状況のもとで、私は自分を律して自分の目標達成のために努力することができるのか。
それを、会社員という立場にいながら擬似体験する。
私にとってGWとはそのような場だった。
その「演習」の中で、
「完全に自由な状態でも、それなりに自分を律して努力することができる」
という手応えを掴むこともできた。
そして今。
私は、昨年末に会社員という立場から離れてFIRE生活に移行した。
この４ヶ月を振り返ってみると、会社員時代に大型連休を利用して事前演習を行なった形に近い形で、毎日をそれなりに自分を律して過ごすことができている。
会社員時代の「FIRE生活の事前演習」も無駄ではなかったということか。
