GWに実家に顔を出した際、母がNISAを始めようと考えているという話を聞かされた。
最寄り駅まで車で迎えに来てもらっていて、その車の中で母と妹から簡単に話を聞く。
母の年金が振り込まれる口座は某メインバンクで作っているのだけど、その某メインバンクで投資信託の口座を別途開設すればそこでNISAの枠内で投信を購入することができるらしい。それで年金の一部をNISAで活用しようと考えているとのことだった。
ネット証券で口座を開設するという方法もあるが、母はITリテラシーがそれほど高くない。ネット証券を使う場合は、銀行からネット証券にまず入金して、その入金した資金をNISAで使うことになる。「入金」という手間が一つ余計にかかる。
その代わり、某メインバンク内の投資信託口座であれば、預金として預けてある資金をそのままNISAでの投信購入用として利用できるので「入金」という手間がかからない。それに投信についても、一度積立購入の設定をしてしまえば、あとは全て自動的に購入してくれる。
設定変更をしない限り、毎月振り込まれる年金の一部を自動でNISAに回し続ける。
すべてが完全自動化されるのだ。
私自身はコスト最安のネット証券派ではあったのだけど、そのような話を聞いて、
「確かに母のような高齢者には、メインバンク内で全て完結するほうが楽でいいかもしれない」
と思った。
そもそも、なぜ母は突然NISAを始めようと思ったのか。
それが不思議だった。
母はずっと専業主婦として過ごしてきて、子供がある程度成長した段階でパートを始めた。
ただし、収入自体は抑えていたので年金もずっと「3号」扱いだったはず。
何か自分の将来について思うところがあったのだろうか。
その点については、結局私の方から母に尋ねることはなかった。