7月30日、31日の二日間、精神的にひどく落ち込んでいた。
7月30日、その一週間前に検査を受けた病院に行った。
診察予定時間は10時から。
なので、9時20分には家を出る。
前回と同じように病院の受付で手続きを済ませ、待合室に向かう。そこでしばらく待っていると、
「◯番の方、16診察室にお入り下さい」
私の番号を呼ばれたので、16診察室のドアをノックして中に入る。
診察室の中では、一週間前も会ったA医師がデスクの前に座っていた。
A医師の前に椅子が置かれていたので、その椅子に座る。
A医師は、その先週私が受けたCT検査の結果をディスプレイに表示させる。
「前回のCT検査の結果、別の異常が見つかりました」
「え?」
別の異常……。
私は嫌な予感を感じながら、その言葉を聞いていた。
話によると、一つの臓器に異常が見られるとのことだった。
その異常自体はすぐに命に関わるような異常では無かったのだけど、放置しているとより深刻な異常に繋がる可能性がある。
「逆に、今回の検査で見つかって、良かったと思っています」
A医師はそのような言葉を口にする。
だけど、そのもともとの異常自体は原因もはっきりしておらず、定期的に処置をする必要があるものという。
「一生、治らないのですか?」
不安にかられた私がA医師に尋ねると、A医師は、
「投薬治療で治る可能性はあります」
可能性はある……。
ひどく弱い言葉だった。
もしそうなら、一生治らない可能性もあるということなのか。
突然そのような現実を突きつけられて、私は頭が混乱していた。