CT検査の結果見つかった、ある一つの臓器の異常。
これからどうすればいいのか。
病院から家に戻る途中も、私はまだ混乱したままだった。
途中、駅前の薬局に寄って、処方してもらった薬を出してもらう。その薬は朝昼夕食後の一日三回飲むものだったので、できるだけ早くに飲みたいと思って病院帰りにそのまま薬を入手しようと考えたのだ。
炎天下の中、歩く。
その中でも、病院で受けた処置の影響で体への痛みと違和感がずっと拭えなかった。
家に帰ってから、私はまずネットでその症状について色々と調べた。
確かに原因ははっきりとしない場合もあると書かれている。明確な外傷や別の病気の副作用としてその症状が出ることもあるらしいが、私にはそのような外傷や病気は思い当たらなかった。
そして次の日、7月31日は、ひたすら現実逃避をしいていた。
目の前の現実を見るのが怖かった。
だから、その現実から少しでも目をそらせることができるように、1日中動画を見続けていた。
その日の夜。
私は、
「私は一体何をしているのだろう」
と気付いた。
逃げていても現実は変わらない。
それならば、その現実を踏まえたうえで、いかに生きるべきかを考えるべきではないのか。
そんな思いが自分の中で疼き始めていた。
早速ノートを開いて、この二日間の経緯、そして今回の異常の原因についての私なりの推測をひたすら書き出していく。
私自身自覚症状が無かったので、明確な原因は当然分からなかったのだけど、それでも少しでも関連があるのではないのかと思われる事項を書き出していった。
そのうえで、その原因に対してどのように対処していくかを考える。そして、今の異常を抱えたうえで、
「私のやりたいことを仕事化する」
という私の人生における目標をどのようにして達成していくかを考えていく。
それをノートにひたすら書き出していった。