6月の後半、ある二冊の本を読んでいた。
ブレイク J ハリス (著)
上下巻で分かれていて、上巻で404ページ、下巻で440ページというかなり分量の多い本で、上下巻読み終わるのにそれこそ二週間近くかかった。
この本は、アメリカのゲーム業界を舞台にしたノンフィクションとなっている。
本の紹介文には、次のように書かれている。
1990年、任天堂はアメリカにおける家庭用ゲーム機市場の90%超を握る圧倒的な存在だった。一方、セガは大いなる野心を秘めた注目株だったものの、アーケードゲーム専門の中小メーカーにすぎなかった。だが、トム・カリンスキーがセガ・オブ・アメリカのCEOに就任したのを機に、潮目が変わりはじめる――。
「チーム・カリンスキー」が次々に繰り出す常識破りの奇策は、セガと任天堂の間に莫大な収益をめぐる「仁義なき戦い」を引き起こした。ソニックとマリオ、日本とアメリカがにらみ合い、家庭から米連邦議会に至るまで、あらゆる戦場で繰り広げられた激闘の行方は? 600億ドル産業を生み出した企業戦争の内幕に、200人を超える取材で迫る痛快群像ノンフィクション。
本は、セガ社長である中山氏が、トム・カリンスキーという男をセガアメリカの社長にスカウトする場面から始まる。
アメリカゲーム市場では任天堂が大きなシェアを握っていて、セガはその他大勢の一つの会社に過ぎなかった。
そのような中、セガアメリカ社長になったカリンスキーは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」というキャラクターを切り札として前面に押し立てることで、任天堂からそのシェアを奪い取っていく。
私自身ゲーム世代で、小学生の頃はファミコンで毎日遊んでいた。
ドラクエⅢが1988年の2月に発売され、そしてスーパーマリオブラザーズⅢがその半年後に発売された。
クラスメートはみんなこのゲームをやっていて、私も、少し遅れて何とか手に入れてからは、それこそ毎日のように遊んでいた。
そのような背景もあって、非常に興味深くこの本を読ませてもらった。