日本は少子高齢化が進み、今後も人口減少は続いていくのだろう。
それに伴い、国の規模も縮んでいく。
GDP世界2位という栄光は、もう二度と戻らない気もする。
それどころか、さらにどんどん順位を落としていく未来すらあるのかもしれない。
「GDP世界2位」と社会の授業で習っていた時代が遠い昔のように感じる。2027年には6位に転落する見込みとなっており、今や隔世の感もある。
だけど私自身はそれほど悲観しているわけでもなかった。
規模を追わなくても、小さいけれど存在感のある国として生きる道もあるのだろうと思っていた。
例えば、ヨーロッパの小国の一つであるスイスは、永世中立国としても、そして技術先進国としても世界に存在感を示している。
スイスの人口は約912万人(2025年末時点)しかいない。
日本の10分の1以下。
面積は日本の九州とほぼ同じくらいで、日本の約9分の1だ。
しかも国土の約60%をアルプス山脈などの山岳地帯が占めている。海にも面していない。
そんなスイスだが、永世中立国として国際的に独自のポジションに立っている。
また、国としての競争力を保つために、研究開発やイノベーションに多大な投資を行う。
スイスは、世界知的所有権機関(WIPO)の「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)」で連続首位を獲得している世界屈指の技術大国だ。人口あたりの研究開発費への投資や特許出願数が非常に多いことでも知られている。
スイスには、ロシュやノバルティスといった世界有数の医薬品・バイオテクノロジー企業もある。
日本も極東の小さな島国として規模を追わなくても、技術やそれ以外の分野で日本らしさを追求するというのも一つの道なのだろうと思っていた。
