ドキュメンタリー番組で取り上げられた、イギリスにある修道院。
イギリスのジャーナリストの女性は、その修道院で10日間の生活を体験する。
彼女は修道女たちに混じり、修道女の生活と同じ生活を送る。早朝に起き、修道女と一緒に聖書を読む。また、その生活の合間で修道女と話をして、彼女たちのこれまでの人生や考え方についてインタビューをする。
その様子が番組では放映されていた。
調べてみると、日本にも「修道院」というものがいくつかある。
その中の一つ、北海道にある某修道院のサイトには、修道女たちの一日のスケジュールが紹介されている。
午前3時半。
起床。
午前3時50分。
夜間の祈り。30分間の黙祷。聖なる読書。
午前6時。
朝の祈り。ミサ。朝食。
午前8時半。
三時課。午前の仕事(11時30分まで)。
午前11時45分。
六時課。昼食。
午後1時半。
九時課。午後の仕事(午後4時半まで)。
午後5時。
晩の祈りと15分間の黙祷。
午後7時5分。
寝る前の祈りと聖母賛歌。
午後7時45分。
就寝。
修道女は基本的には「祈り」と「労働」でもって毎日を過ごす。
そしてこのような生活を一生続けるのだ。
私自身は無宗教の人間なので、このような場所に自分から望んで行くという考え方自体が分からなかった。
きっと、彼女たちには自分の人生以上に大切なものがあるのだろう。その大切なもののために、自分からこの場所を訪れるのだろう。
その「大切なもの」とは何なのか。
私には一生、分かりそうにもなかった。